東京京橋のギャラリー川船で丸山雅秋展が開かれている(6月1日まで)。丸山は1952年長野県生まれ、1975年東京造形大学彫刻科を卒業、1978年東京造形大学彫刻科研究室修了、その後イタリア国立ミラノ・ブレラ美術アカデミー彫刻科と絵画科で学ぶ。
1985年イタリアで初個展。1996年帰国。以来日本国内やドイツなど海外のギャラリーで個展を繰り返している。
今回丸山はブロンズの作品とドローイングを出品している。ブロンズ作品は箱型のものと、凹型を組合わせたもの、凹型とL型を組合わせたものが展示されている。特に箱型の作品は端正な佇まいで、どの作品も小さいながらも存在感が大きい。
最初、芯まで金属が充填されていて重いのかと思ったら、中空のブロンズだった。そう教わっても見かけの重量感は相当なものに感じられた。存在感が大きいと書いたのはそのためだった。
箱型と表現したがプレスしたような無機質な形ではなく、手作業による造形を思わせる曲面を示している。気持ちの良い形だった。
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丸山雅秋展
2024年5月20日(月)―6月1日(土)
11:00-18:00(日曜休廊)
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ギャラリー川船
東京都中央区京橋3-3-4 フジビルB1F
電話03-3245-8600