ギャラリー58のベン カ個展を見る

 東京銀座のギャラリー58でベン カ個展が開かれている(12月16日まで)。ベン カBian Kaは1998年中国浙江省生まれ、2018年台湾東海大学美術学科油画専攻交換留学、2020年浙江省師範大学油画専攻卒業、2023年東京藝術大学Diversity on the Arts Projectプログラム卒業、2023年女子美術大学大学院美術研究科洋画研究領域修士在籍中。

 2023年ARTIX3(東京)で初個展。

 作家のコメント、

様々な素材を使い、インスタレーション・映像を主たるメデイアとして、自らと時代や社会との関連性、また風景の変化をテーマに制作している。

自然と都市の境界線、そして現実と仮想の境界という二つの重要な手がかりを通じて、「境界線」の意味を探求する。

境界線は物理的な範囲だけではなく、可変的、仮想的な境界の可能性もある。

それは曖昧なのかもしれないが、私たちの心の奥底にある認知と未知の距離かもしれない。

 


 会場にはモニターに人間の顔が映しだされている両生類の骨格を持った動物が2頭向き合って会話をしている。会話は英語なので私には分からなかった。両生類というのは、環境破壊が進んだ未来では人間も現在のままでは済まされないという意味を持っているようだ。

 地球上にここまで人間がはびこれば、生態は破壊され、多くの生物は滅び、人間もいずれ滅びることは避けられないだろう。ベン カの危惧は根拠のないものではない。

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ベン カ個展

2023年12月11日(月)―12月16日(土)

12:00-19:00(最終日17:00まで)

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ギャラリー58

東京都中央区銀座4-4-12 琉映ビル4F

電話03-3561-9177

http://www.gallery-58.com