東京銀座のギャラリーQで井上修策展「layered Canvas-枯淡―」が開かれている(12月16日まで)。井上は1984年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業している。長年ギャラリー現で個展を開いていたが、最近はギャラリーQや藍画廊などで開催している。
井上修策は長くインスタレーションや立体作品を制作してきたが、今回は油画科出身者らしく絵画作品に回帰しているかのようだ。とは言っても普通に見られる絵画作品でないのは井上だから当然だろう。
タイトルの「-枯淡―」はキャンバスの色から名付けられたのか。キャンバスは厚みを与えられ、さらに曲面を表している。あるいは枠だけであったり、キャンバスに穴を開けたりしている。
いずれにしても一筋縄ではいかない作家だ。いつも想像を裏切る展開を見せてくれる。
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井上修策展「layered Canvas-枯淡―」
2023年12月11日(月)―12月16日(土)
11:00-19:00(最終日17:00まで)
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ギャラリーQ
東京都中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル3F
電話03-3535-2524