ギャラリー現の井上修策展「得体−漫然からの戯画−」を見る






 東京銀座のギャラリー現で井上修策展「得体−漫然からの戯画−」が開かれている(12月26日まで)。画廊には6つの大きな巻紙が垂れ下がっている。そこには鉛筆で架空の動物が規則正しく描かれている。1列に5体。巻かれている端まで描かれていて、見えている部分は全体の3分の1だという。するとざっと数えて5体×8列×3倍×6本で700〜800体の動物図か。さらに手前にもう1本、現在毎日描き継いでいる巻紙がある。昨年の個展が終わった直後から毎日描いたものだという。架空の動物というが、この点数は想像を絶する。しかも同じものがないという想像力! 圧倒されて、すごいとただ口を開けて見とれるばかりだ。どうか見に来てほしい。会期は2週間あるのだから。
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井上修策展「得体−漫然からの戯画−」
2015年12月14日(月)―12月26日(土)
11:30−19:00(土曜日17:30まで)日・祝休廊
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ギャラリー現
東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル3F
電話03-3561-6869
http://g-gen.main.jp