うしお画廊の淀井彩子展―色彩・時間 2021-を見る

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DM葉書



 東京銀座のうしお画廊で淀井彩子展―色彩・時間 2021-が開かれている(9月25日まで)。淀井は1966年に東京芸術大学美術学部油画科を卒業し、1968年に同大学大学院油画専攻を修了している。その後フランス政府給費留学生としてパリに留学。2011年まで青山学院女子短期大学芸術学科教授を勤めていた。1971年にみゆき画廊で初個展、2012年には横須賀美術館で個展を開いている。

 淀井は長くみゆき画廊で個展をしていたが、みゆき画廊が閉じた後、2017年から毎年うしお画廊で個展を開いている。

 DM葉書に書かれた淀井の言葉、

呼吸するように絵画制作と個展発表を続けて50年目になる。私の個人的な絵画の時間であるが、自由な立ち位置と歩みで現在につながった。描き続けることで実感する探求の意味や覚醒がある。今、時間は色彩に浸透し、色彩は時間として画面に現れる。

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 淀井は広大な大地を俯瞰するような視点でその抽象的な作品を作っている。しかし俯瞰と同時に接写した植物のようなミクロな視点も重ねられている。マクロとミクロを重ね合わせたような造形だと思われる。

 特にそのマクロな視点からの造形は日本人作家には例が少ないのではないか。花鳥風月の日本画とは対極の画風だと言えそうだ。海外旅行の経験がわずかしかない私が言うのもおこがましいが、大陸的な作品だと言ってもいいのではないか。

 また色彩の鮮やかさも淀井の特質ではないか。こけおどしでない真に強い色彩といえるものがここにあるように思う。うしお画廊の空間が大きく広がったような印象だ。

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淀井彩子展―色彩・時間 2021-

2021年9月13日(月)-9月25日(土)

11:30-19:30(最終日17:00まで)日曜休廊

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うしお画廊

東京都中央区銀座7-11-6 イソノビル3F

電話03-3571-1771

http://www.ushiogaro.com