トキ・アートスペースの山添潤彫刻展「きざみもの」を見る

 東京神宮前のトキ・アートスペースで山添潤彫刻展「きざみもの」が開かれている(2月16日まで)。山添は1971年京都府生まれ、1995年にKOBATAKE工房を修了している。2004年にギャラリー4GATSで初個展、以来京都や東京の画廊で個展を繰り返している。ここトキ・アートスペースでは3回目の個展となる。

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 山添は石を削って作品を作っている。今回の大きな作品2個は200kgとか400kgとかあるとのことだった(教わったけれどどちらか忘れてしまった)。円筒形の作品で、黒御影石を使っているという。多和圭三の作品に似ていますねと言うと、あちらは鉄なので(叩いても)減らないが、山添は石を使っているので削っていると減ってくると。
 円筒形の大きな石の立体は存在感が半端ない。半地階のトキ・アートスペースへ搬入するのがいかに大変だったか、山添が知人の問いに答えていた。いや、搬入より搬出の方が大変じゃないだろうか。

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 入り口近くにはマケットの小品が並べられているし、壁面には鉛筆ドローイングが展示されている。すがすがしい印象の個展だった。
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山添潤彫刻展「きざみもの」
2020年2月10日(月)―2月16日(日)
12:00-19:00(最終日は15:00まで)会期中無休
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トキ・アートスペース
東京都渋谷区神宮前3-42-5
電話03-3479-0332
http://tokiart.life.coocan.jp/