東京神宮前のトキ・アートスペースで本多真理子展「分解」が開かれている(12月26日まで)。画廊の奥の広いスペースの床にはたくさんの石が転がっている。そして6個の石が天井から吊り下げられている。吊り下げられた石は、よく見ると床に置かれた紙袋に糸で繋がっている。紙袋には湿気を帯びた砂が入っている。現状では紙袋の砂が重いので、石は吊り下げられているが、時間が経つにつれて砂の湿気が取れていって、紙袋は軽くなる。その時、吊り下げられた石が空中から床に落ちて音がするはずだと言う。
他に砂で作られたガラスのコップ状の作品などがあった。
2年ほど前に見たSPCギャラリーの勝田徳朗との二人展では、本多は壁面に設置した立体と天井から吊り下げた作品を展示していた。壁面のものは刺繍用の枠に砂を詰めていた。天井からは柔らかい布に砂を入れていた。砂を使うことが今回と共通している。
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本多真理子展「分解」
2021年12月14日(火)―12月26日(日)
12:00-19:00(月曜休廊、最終日17:00まで)
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トキ・アートスペース
東京都渋谷区神宮前3-42-5 サイオンビル1F
電話03-3479-0332
http://tokiart.life.coocan.jp/