東京西荻の数寄和で吉川民仁展が開かれている(10月29日まで)。吉川は1965年、千葉県生まれ。1991年武蔵野美術大学大学院造形研究科油絵コース修士課程を修了している。1995年文化庁インターンシップ研修員。1990年に鎌倉画廊で初個展をして以来、同画廊やギャラリー覚、日本橋高島屋美術画廊Xなどで個展を重ねている。2012年には川村記念美術館の「抽象と形態」にも選ばれて参加した。またスイスのアートバーゼルやNICAFに何度も出品をしている。
現在は武蔵野美術大学や東北芸術工科大学で非常勤講師を務めている。
今回数寄和では「秌韻(しゅういん)」と題した4人の画家の連続個展を企画した。細川貴司、河村正之、岸本吉弘に続いて最後が吉川だった。いずれもベテランの画家たちだ。(秌は秋の異体)。画廊の作成したパンフレットに武居利史が文章を寄せている。
……4人は、いずれも油絵から出発し、絵画の成り立ちに遡ることで、それぞれの世界を開拓してきた画家である。彼らに比較的共通するのは、絵画の表面が放つリアリティへの関心であろう。透視図法的な空間を前提とせず、表層としての物質から立ち上がる視覚的体験が重視される。(後略)
数寄和はJR中央線西荻窪駅から徒歩数分。駅北口を出て三井住友銀行の横をまっすぐ北へ向かう。右手にローソン100が見えたら、すぐ先の左手にある。善福寺川についてしまったら行き過ぎてしまっている。
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吉川民仁展
2017年10月22日(日)〜10月29日(日)
11:00〜19:00、会期中無休
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数寄和
東京都杉並区西荻北3-42-17
電話03-3390-1155
https://sukiwa.net/