東京銀座の養清堂画廊でながさわ たかひろ展が開かれている(1月18日まで)。ながさわは1972年山形県生まれ、2000年に武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻版画コースを修了している。2010年にart data bankで初個展、その後養清堂画廊、ギャルリー東京ユマニテなどで個展を開き、2010年からは神楽坂のeitoeikoで個展を繰り返している。
ながさわは版画作品を作っていて、最近はとくに「プロ野球ぬりえ」シリーズに力をいれているが、今回はタイトルを「に・褒められたくて」として、タレントなど有名人の肖像を手がけている。ユニークなのは、出来上がった作品をモデルとなった人物のところに持ちこんで、本人に直接作品へコメントを書き込んでもらうというもの。
たとえば、春風亭昇太師匠は、画面の左端に描かれた小さな人物に矢印を書き入れて「これこれ 好樂師匠 一番よくやる顔だぁー」などと書き、サインを入れている。武田鉄也は「我が面貌(ツラ)も ゴッホの如し、君が描けば」と書く。蛭子能収のコメント「私の好きな富士も、UFO、ボートをバックに描いて頂きありがとうございます。私の顔は人に見せるような良い男ではないので恥ずかしいですね(似すぎると本当にまずい)」なんて、コメントを読むのも楽しい。唐十郎は「うしろに紅ひ天幕の帆をひるがえし狼今立」とカッコいい。
唐 十郎
大林宣彦監督
みうら じゅん
春風亭昇太師匠
蛭子能収
かまやつひろし
武田鉄也
会田 誠
(冒頭のDM葉書は、DJの吉田照美)
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ながさわ たかひろ展「に・褒められたくて」
2014年1月7日(火)−1月18日(土)
11:00−19:00(日曜・祝日休廊)
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養清堂画廊
東京都中央区銀座5-5-15
電話03-3571-1312
http://www.yoseido.com