低音が響くスピーカーの原理

 ヤマハのスピーカーにサブウーファーYSTシリーズがある。ヤマハのホームページによれば、

サイズを超えた重低音再生を実現するヤマハの独創技術、A-YST方式Advanced YST


空気そのものを振動板として利用する“エア・ウーファー”の考え方に基づき、小型キャビネットでも大型スピーカーと同等の重低音再生を可能にするヤマハの独創技術、A-YST(Advanced Yamaha Active Servo Technology)方式を全機種に採用。人間の可聴限界に迫る16 H z からの重低音再生が体験できるYST-SW1500をはじめ、コンパクトな外観からは想像できないスケール豊かな重低音をすべてのモデルで実現しています。クリアでアタック感に優れた強靭なベースサウンドは、来たるべきデジタルホームシアター時代にこそ、その真価を発揮するに違いありません。

 この技術は大型トラックのマフラーから出る低音を研究して開発されたものだという。たしかに大型トラックのエンジン音は低音が響いている。
 銀座8丁目にギャラリーExibit Live & Moris の入っている東成ビルがある。ここへ来るたびにヤマハのスピーカー開発を思い出す。このビルは入口が狭く、エレベーターホールまでが割合長い。この廊下が細長い筒になっているのだ。玄関の自動ドアが開くと外の音が聞こえてくるのだが、特に低音が強調されるのだ。大型トラックのマフラーと同じ原理なのだろうか。