東京日本橋馬喰町のCON_ギャラリーで松田将英展「Adaptation」が開かれていた(4月7日まで)。松田将英は1986年生まれ、2010年から匿名で活動を開始。2016年に渡独し実名での活動を開始した。主な展覧会に金沢21世紀美術館、ドバイでの展示などがある。
これは東京都現代美術館に常設されているジャッドの作品に対するパロディ/オマージュか。空洞の箱の中にミネラルウォーターのペットボトルが入っている。
壁面に設置されているのはキャンベルスープ缶ならぬ非常食のカンパンの缶詰。これは三立製菓の品物らしい。ウォーホルへのパロディ/オマージュか。
表面がタイルで仕上げられたような作品はジャン=ピエール・レイノーを模したのかと思ったが、ギャラリーのスタッフの話では、トイレットペーパーの塔とともにソル・ルウィットを模しているという。ミニマルの作家だった。
ちょっと残念だったのが、タイルの表面と見えていたものが、タイルの絵か写真を貼ったもので、それが剝がれかけていた。
しかし、極めて知的な作家で、いずれも面白かった。
・
松田将英展「Adaptation」
2024年3月23日(土)―4月7日(日)
14:00-19:00(月曜・火曜・水曜・祝日休廊)
・
CON_ギャラリー