東京京橋のギャルリー東京ユマニテbisで石井紀湖展「―森の月―」が開かれている(11月20日まで)。石井は東京藝術大学彫刻科を卒業し、大学院を修了している。ギャラリー山口やみゆき画廊、最近ではうしお画廊やここギャルリー東京ユマニテbisで個展を繰り返している。うしお画廊では半年前の6月に個展を開いたばかりだ。
大きな木彫作品を1点展示している。前回同様弧を描く木柱の間に黒い球=月が浮かんでいる。「―森の月―」というタイトルだから月に間違いないだろう。月は森の中の空間に浮かび、森に囲まれて穏やかに存在しているように見える。
2019年のこの画廊での個展では「森の迷宮」と題されていた。迷宮の中に月が閉じ込められているのだろうか、あるいは森が月を守っているのだろうか。
天上の高いこの画廊の空間の中に石井の作品は所を得たかのように安定して鎮座しているようだ。
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石井紀湖展「―森の月―」
2021年11月15日(月)―11月20日(土)
10:30-18:30(最終日17:00まで)
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ギャルリー東京ユマニテbis
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビルB1
電話03-3562-1305
警察博物館の左の道を入ってすぐの右手