東京都現代美術館のデイヴィッド・ホックニー展を見る



 東京木場の東京都現代美術館でデイヴィッド・ホックニー展が開かれている(11月5日まで)。ホックニーは1937年イギリス生まれ。ホックニーについて、美術館のホームページには、

1937年イングランド北部のブラッドフォードに生まれ、同地の美術学校とロンドンの王立美術学校で学ぶ。1964年ロサンゼルスに移住し、アメリカ西海岸の陽光あふれる情景を描いた絵画で一躍脚光を浴びた。60年以上にわたり美術表現の可能性を探る試みを続け、現在はフランスのノルマンディーを拠点に、精力的に新作を発表している。2017年には生誕80年を記念した回顧展がテート・ブリテン(ロンドン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)を巡回し、テート・ブリテンでは同館の記録となる約50万人が来場するなど、ホックニーは現代を代表する最も多才なアーティストのひとりとしてその名を確立している。

クラーク夫妻とパーシー

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「ノルマンディーの12か月」

「ノルマンディーの12か月」

「ノルマンディーの12か月」


 ホックニーは現代にあって具象絵画を描いている。具象とはいえ写実ではなく、デフォルメし、類型化し、また写真を使って奇妙なフォト・コラージュの作品を作り、それを元に絵画作品を描いたりしている。

 いままでホックニーをあちこちで数点見たり、画集を見たりしてきたが、まとめてみるのは初めてだった。今回は全長90メートルにも及ぶ風景画「ノルマンディーの12か月」や、「ウォーター近郊の大きな木々またはポスト写真時代の戸外制作」という題名の大きなキャンバスを50枚組み合わせた大作などが出品されている。

 さて、まとめて見ることができたホックニーは意外にもつまらなかった。フォト・コラージュの作品は1点しかなかった。フォト・コラージュがもっと数多く展示されていたら印象は違ったかもしれない。デフォルメも類型化も不徹底な感が拭えない。90メートルの長さの大作「ノルマンディーの12か月」はことにつまらなかった。総じて大作はつまらなく、まだ小さい作品の方が面白かった。

 まあ、そのことが分かっただけでも見た甲斐はあった。

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デイヴィッド・ホックニー

2023年7月15日(土)―11月5日(日)

10:00-18:00(原則月曜日休館)

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東京都現代美術館

東京都江東区三好4-1-1

電話050-5541-8600(ハローダイヤル)

https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/hockney/