ギャルリ・シェーヌの福岡しの野展を見る

 東京銀座のギャルリ・シェーヌで福岡しの野展「原子の肖像」が開かれている(8月5日まで)。福岡は1987年神奈川県生まれ、2011年に武蔵野美術大学造形学部日本画学科を卒業し、2013年に同大学大学院造形研究科美術専攻日本画コースを修了している。2015年に人形町Vision’sで初個展、以来ここシェーヌの前身ガレリア・グラフィカbisで2回ほど個展を開き、今年は世田谷美術館区民ギャラリーで個展を行っている。


 ギャラリーには大きな作品が展示されている。あまりに大きいので途中で折り曲げて天井に平行に設置されている。その大きさは7,150mm×2,450mm、つまり7メートル以上もある。媒体は和紙にテトロン、そこに岩絵の具、水干、染料で描いている。

 やはり大きさはそれだけで迫力がある。この大きな作品を自宅アトリエで描いているという。今までもこのように大きな作品を作っているらしい。その制作姿勢がとても頼もしく感じられた。一般に日本のギャラリーでは大きな作品は展示するのが難しいことが多い。でもめげずに今後とも大作に取り組んでほしい。

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福岡しの野展「原子の肖像」

2023年7月31日(月)―8月5日(土)

10:00-18:00(最終日17:00まで)

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ギャルリ・シェーヌ

東京都中央区銀座6-13-4 銀座S2ビル1F

電話03-6264-2951

https://galeriechene.com/jp/index.html