東京銀座のうしお画廊で幡谷フミコ展が開かれている(8月5日まで)。幡谷は70代、画廊には車いすに乗った画家がいた。DM葉書の幡谷の言葉、
絵の特長は、繊細で几帳面な作風でしたが、思いがけず病に倒れ、大雑把で描きなぐる作風に変えざるをえませんでした。それを認めて頂ければ望外の幸せです。
その繊細で几帳面な作風は分からなかったが、この「大雑把で描きなぐる作風」は決して悪くはなかった。わが師山本弘も脳血栓の後遺症で手足が不自由になった後、絵が劇的に変わり、優れた作品が生みだされるようになった。肉体的な不遇が時として良い結果を産むこともあるのではないか。
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幡谷フミコ展
2023年7月31日(月)―8月5日(土)
11:30-19:30(最終日17:00まで)
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うしお画廊
東京都中央区銀座7-11-6 GINZAISONOビル3F
電話03-3571-1771