東京銀座の藍画廊で福田正明個展「日常」が開かれている(3月25日まで)。福田は1986年神奈川県生まれ、和光大学を卒業している。初個展はギャラリー坂巻、最近はここ藍画廊でもう数回個展を開いている。
福田は今までコミケ(コミックマーケット)でコスプレをする娘たちを描いてきた。それが今回はありふれた服装の女性が描かれている。しかし同じポーズの同じ大きさの女性像が14点も並んでいる。
福田のコメント、
私は「日常」を再現している
日常的な情景や物で再現しているわけではない
日常を日常たらしめている構造によって日常を再現している
日常の構造とは、繰り返しと差異である
福田は日常とは繰り返しだと言う。1枚の写真を元に女性像を描く。それを繰り返して同じような作品が14点並んでいる。しかし、どれも似ているが微妙に違っている。その繰り返しと差異を福田は日常と呼んでいる。
福田のコンセプトの面白さが今回の個展を成立させている。
・
福田正明個展「日常」
2023年3月20日(月)-3月25日(土)
11:30-19:00(最終日は18:00まで)
・
藍画廊
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル3階
電話03-3567-8777