東京銀座の藍画廊で瀧田亜子展が開かれている(4月23日まで)。瀧田は1972年東京都生まれ。2年間ほど中国へ留学し書を学んできた。毎年ほぼ2回の個展を繰り返してきて、旺盛な制作意欲を示している。
前回の個展から作風に変化が見られてきたが、今回はそれを一層推し進めている。私は野見山暁治との響きあいを感じるのだが、瀧田はこの変化について、最近よく絵具が付くようになったからと韜晦するように言う。
思えば瀧田は初期の繁茂する樹木の具象的な作風から、ついで揺らぐような図形のパターン的な造形を展開してきた。前回から今回にかけてそこから新たな熱い抽象へと一歩を踏み出しているかのようだ。
瀧田の新しい挑戦が興味深い。
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瀧田亜子展
2022年4月18日(月)―4月23日(土)
11:30-19:00(最終日は18:00まで)
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藍画廊
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル3階
電話03-3567-8777