東京銀座のポーラ ミュージアム アネックスで横溝美由紀展「Landscape」が開かれている(1月30日まで)。横溝は1968年東京都生まれ、多摩美術大学彫刻科卒業。文化庁派遣芸術家海外研修員。主な展示に、水戸芸術館、埼玉県立近代美術館、東京都現代美術館、川村記念美術館などがある。
ギャラリーの中央にプラスチックで作られた細長い立体作品が設置されている。立方体を2つ繋いだレンガのような直方体を重ねている。それは、ちらしによれば、
……煉瓦を模してセロハンテープとプラスチックシートを用いて作り出した箱、約4,000個から構成される半透明の彫刻のインスタレーション「aero sculpture」を展示します。
私も数えたが、3,968個だった。典型的なミニマル作品で、あまり面白いと刃思えなかった。
左手の壁面に5枚の大きなキャンバス作品が展示されている。右手の壁面には白い正方形のキャンバスが5枚ほど展示され、奥の壁には縦横に線が走るいつもの横溝の作品が1点設置されている。これらは「1本のピンと張られた糸に油絵具をのせ、糸をピンと弾く。真っ白なキャンバスに線と油絵具の飛び散る粒が共に表われる。その一本の線から始まり、次の線へと繰り返されていく」という方法によって描かれたものだろう。
ちらしによると、同時期に赤坂のMARUEIDO JAPANと京橋のギャラリー麟でも個展が開かれているようだ。
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横溝美由紀展「Landscape」
2021年12月10日(金)―2022年1月30日(日)
11:00-19:00(12月29日―1月4日休廊)
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ポーラ ミュージアム アネックス
東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
電話050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html