ヤナギルリハムシとチャドクガ

【ヤナギルリハムシ】

 昨年、有楽町マリオンの前の植え込みにヤナギルリハムシの被害を見つけた。今年はどうかと思って見に行くとヤナギルリハムシが寄生していて、成虫のほかに幼虫も見られた。もう10年くらい前になるが、銀座柳通りのヤナギにもこの害虫が寄生しているのを見たことがあった。広く銀座周辺のヤナギに発生しているらしい。

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成虫

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成虫と幼虫

 

チャドクガ

 近所の家のツバキの木の葉が落ちている。もしやと思って近づくとやはりチャドクガが寄生していた。チャドクガは危険な害虫で、触れればもちろん、近づいただけでかぶれることがある。梅谷献二・編『野外の毒虫と不快な虫』によると、

 

 茶毒蛾の名前のとおり、チャの害虫(葉を食べることと、茶摘みの時に刺されること9として著名である。また、ツバキ科のツバキ・サザンカでしばしば大発生し、刺すケムシとしてはもっとも問題の大きい種である。

 

 さらに、チャドクガと共通の特徴をもつドクガの毒針毛について、長さは0.063~0.137mmの微細なもので、皮膚に触れただけでは症状は現れないが、擦ったり掻いたりして皮膚に刺さると数分後には強い痛みを覚え、小点状の紅斑から次第にジンマシンが起きた時のような症状となって、痒みは2~3週間も続く、とある。

 刺された場合は、セロテープやガムテープを使って毒針毛を剥がし取るのが有効だ。ひどいときはステロイド剤が効果がある。

 園芸職人だった知人によると、ツバキやサザンカの手入れをする際は、まず木の周囲を一回りして、チャドクガの寄生がないことを確認してから作業に取り掛かるのだと教えてくれた。

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