東京銀座の銀座メゾンエルメス フォーラムでジュリオ・ル・パルク展が開かれている(11月30日まで)。ル・パルクは1928年アルゼンチン生まれ、1958年にフランスへ移住、以来同地を拠点に制作を続けている。日本では今回が初個展となる。
エルメスのビルの外壁に虹色が描かれている。これがル・パルクの仕事だ。日本の虹色の画家曖謳を連想するが、ル・パルクが3歳年上になる。影響関係はないのだろう。
外壁の色彩を内側から見ると、なかなかダイナミックだ。天井からは、カラフルな、または金属質の正方形を無数に吊り下げた大きな作品が垂らされている。またカラフルな同心円を描いたパネルも天井から弓なりに下がっている。
ル・パルクの仕事だが、これらがもし小品ばかりだったら、面白みは半減するだろう。メゾンエルメス フォーラムという大きな空間で繰り広げられている作品だからこそ、訴求力があるのではないか。大きさは力である。
以前と違って、晴海通り側にある店舗入り口から入るのではなく、旧ソニービル側の専用入口のエレベーターから入るようになって、エルメスに最も縁のない私でも入りやすくなった。
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ジュリオ・ル・パルク展
2021年8月13日(金)―11月30日(火)
11:00-20:00(日曜は19:00まで)不定休
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会場:銀座メゾンエルメス フォーラム 8・9階
住所:東京都中央区銀座5-4-1
電話03-3569-3300
https://www.fashion-press.net/news/71367
※入場は晴海通り側の店舗の入口ではなく、旧ソニービル側の入口から入るので、入りやすい。