東京新宿のギャラリー絵夢で小堀令子展が開かれている(10月14日まで)。小堀は東京生まれ、1970年武蔵野美術大学を卒業している。祖父は著名な日本画家小堀鞆音で、鞆音は安田靫彦の師だった。令子は現在立軌会会員で、個展は御茶の水画廊、ギャラリーブロッケン、ギャラリー絵夢、ワイオミング大学(U.S.A)、画廊香月、GALERIE PARIS、ストライプハウスギャラリー等企画展を数多く開いている。
今回は、昨年愛知県美術館で開催された10名の画家による大共作展「地球・爆―Earth Attack」より小堀令子パート作品を展示している。これが見事な大作で、150号3点組(左右450cm)が2作、同じく150号(左右300cm)2点組が1作、ほかに150号が2作品展示されている。都合150点の大作が10枚展示されるという大規模なものになった。
この企画は、2001年に起こったアメリカでの同時多発テロ事件に呼応して岡本信治郎と伊坂義夫と王舒野が企画し、彼らの呼びかけに賛同した7人の画家が加わったもの。小堀もその一人として参加した。
絵夢は比較的大きな画廊だが、四面の壁を囲んだ小堀のモノクロ線画の大作が圧倒的な迫力で迫ってくる。それはここに紹介した小さな画面では残念ながら実感しがたい。ぜひ会場に足を運んで見てもらいたい。
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小堀令子展-Earth Attack in Tokyo
2020年10月6日(火)-10月14日(水)
11:00-19:00(最終日17:00まで)
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ギャラリー絵夢
東京都新宿区新宿3-33-10 新宿モリエールビル3F
電話03-3352-0413
http://www.moliere.co.jp/galerie/
地下鉄丸ノ内線・副都心線・都営新宿線 新宿三丁目駅A1・A5出口より徒歩1分