コート・ギャラリー国立の達和子展を見る

 東京都国立市のコート・ギャラリー国立で達和子展が開かれている(4月10日まで)。達は1947年滋賀県生まれ。1969年に武蔵野美術大学を卒業している。その後1975年から15年間ほど香港に住み、2000年には武蔵野美術学園造形芸術研究科を卒業している。
 1999年から創作活動を開始した。今回の個展では1999年からのほぼ20年間の作品を展示している。いわばプチ回顧展か。2001年にぎゃらりぃセンターポイントで初個展、以来ギャラリー山口や調布画廊、Stepsギャラリーなどで個展をしてきた。
 画廊には1999年の作品から最近の作品まで大作が並んでいる。初期にはコラージュ作品を作ってきたが、途中でアクリルの平面作品に変わってきた。








 達は植物のような有機的な世界を描いているように見えるが、よく見れば初期からずっと人の身体をテーマに描いてきているようだ。一人だったり複数だったりしている。裸婦のような形が全体に豊かなおおらかな印象を与えているのだろう。1点ピンクの作品があるが、そういえば達は一時期このようなピンク色を多用していたことがあった。好きな色だという。
 コート・ギャラリー国立は都内では珍しいくらいの広い画廊だ。達の大作はそこにぴったりと収まっている。気持ちの良い個展だった。



ステップス・ギャラリーの達和子展を見る(2017年3月7日)

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達和子展
2018年4月5日(木)―4月10日(火)
11:00−18:00(最終日は16:00まで)
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コート・ギャラリー国立
東京都国立市中1-8-32
電話042-573-8282
http://www.courtgallery-k.com/