恵比寿の東京都写真美術館でTOPコレクション「コミュニケーションと孤独」が開かれている(9月18日まで)。TOPコレクションは東京都写真美術館の収蔵品で構成された写真展で、今回展示されている写真家は、菊地智子、大塚千野、屋代敏博、中村ハルコ、やなぎみわ、郡山総一郎、石内都、北島敬三、オノデラユキ、高橋ジュンコ、津田隆志、林ナツミ、ホンマタカシ、森村泰昌の14名だ。
これが収蔵品だけで構成できるなんて、この美術館の存在はすばらしい。できた当時箱物行政などと揶揄されたが、鈴木都政の優れた業績といえるだろう。
北島敬三は普通の人のポートレートを撮っているが、10年間とか15年間とか同一人物をシンプルなスタジオで撮り続けている。それがすばらしい。40年以上前に新宿2丁目の写真ギャラリーCAMPで毎週「東京特急」と題して不器用な写真展を繰り返していたあの写真家がこんなに良い仕事をしている。
↑北島敬三
林ナツミはジャンプした女性などの写真で売れっ子になったが、この一発芸が飽きられたら次はどうするのだろう。
↑林ナツミ
東京都写真美術館の収蔵品だけで構成する企画展は、毎回企画内容や所蔵作品の充実ぶりに頭が下がる。良い写真美術館を持ったことが誇らしい。
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TOPコレクション「コミュニケーションと孤独」
2017年7月15日(土)→9月18日(月・祝)
10:00−18:00(木・金は20:00まで)
月曜休館日
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東京都写真美術館
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話03-3280-0099
http://www.topmuseum.jp
JR恵比寿駅東口より徒歩7分