流れ星に願いを

 朝日新聞の朝日歌壇に流れ星に願いをかける歌が載っている(11月23日)。


流れ星が消えないうちに願いごとひとつ言えるかな小さな夢の

 作者は名古屋市の中村桃子、馬場あき子が選んでいる。その答え「無理です」。
 以前『Weeklyぴあ』に「はみだしYouとPia」という投稿コーナーがあった。そこに掲載された私の投稿。

流れ星が流れている時間は普通0.4秒から0.6秒。その間に唱える事のできる願い事は「金くれ」ぐらいだ。

 私は高校生のとき、天文クラブに入っていた。もう50年前になる。そこでの重要な観測の一つに流星観測があった。皆で学校の屋上に寝っ転がり、流星の観測をした。ラジオからJST日本標準時)を流し続け、同時に1秒間に「あいうえお」を唱え続ける。流星を見たらその出現時間を記録し、あいうえおと唱えている内のどこからどこまで流れていたかで流れた時間を推測した。たとえば「いうえ」の間に流れていれば、0.6秒になる。星図に出現場所と消失場所を記録して線で結び、JSTで測った時刻と流れた時間を記録した。1秒間も続くような流星はまずなかった。そんな時間内に願える夢って「金くれ」くらいだろう。
 先の投稿作品は選者をしていた春風亭昇太師匠から「銀昇」をもらった。


春風亭昇太師匠が「はみだしYOUとPIA」の選者をしていた頃の私の金昇・銀昇・銅昇作品(2008年2月16日)