『DOMANI・明日展』を見る


 六本木の新国立美術館で『DOMANI・明日展』が開かれている(1月26日まで)。副題が「文化庁芸術家在外研修の成果」というもので、文化庁が「将来の芸術界を担う芸術家を支援するため、若手芸術家を海外に派遣し、その専門とする分野について研修の機会を提供する"新進芸術家海外研修制度"」の成果発表の場だ。海外で研修してきた8名の作家が取り上げられている。
 私は吉本直子がおもしろかった。ほかに、金属線で組み立てた立体を天井から吊り下げた川上りえ、陶で大きな立体を作った徳丸鏡子が悪くなかった。その他の作家は10万ピースのパズルピースを床に張り巡らした大野由美子、建物の内部を写真のように描いた小笠原美環、壁画を描いた土橋素子、風に揺れるカーテンを撮った大栗恵、アニメーションの榊原澄人だった。

 上記写真の左上から時計回りに、徳丸鏡子、川上りえ、吉本直子、土橋素子、小笠原美環、大野由美子となる。ちらしの表紙の上の写真が大栗恵、下の写真が榊原澄人。
 吉本直子は古着の白いシャツを大量に集めて糊で固めて立体を作ったり、それをブロック状に固めて壁を作ったりしている。四角い箱状の作品は「白の棺」と名づけられており、壁の作品は「鼓動の庭」と名づけられている。



白い棺



鼓動の庭
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『DOMANI・明日展
2013年12月14日(土)→2014年1月14日(日)
10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)休館日は毎週火曜日
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新国立美術館
東京都港区六本木7-22-2
ハローダイヤル 03-5777-8600
http://www.nact.jp/
東京メトロ千代田線乃木坂駅、または日比谷線六本木駅および都営地下鉄大江戸線六本木駅から徒歩数分