アートスペース羅針盤の桑原理早のドローイングがすばらしい


 東京京橋のアートスペース羅針盤で開かれている桑原理早展がすばらしい(3月2日まで)。桑原は1986年、東京都出身。略歴を見ると、2013年武蔵野美術大学大学院造形研究科日本がコース修了予定としか書かれていない。何年か前にその美術大学に入学しているのだろう。個展は初とのこと。内田あぐりの指導を受けている。
 作品は屏風仕立ての本画と壁面に展示された大きなドローイングからなっている。このドローイングがすばらしかった。踊っているような足を投げ出しているような、様々なポーズをとる女性モデルを重ね合わせているが、すべて同一モデルだという。その構成が複雑でありながらバランスが良く、小気味いい空間を形作っている。



 ちょっとだけ、2年前に同じこの羅針盤で初個展をしたやはり内田あぐり門下の岩坪賢を思い出した。
岩坪賢の初個展がすばらしい(2009年2月12日)
 画廊回りをしていると、このような優れた才能に出逢える。それが何よりも楽しみなのだ。
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桑原理早展
2013年2月25日(月)−3月2日(土)
11:00−19:00(最終日17:00まで)
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アートスペース羅針盤
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル2F
電話03-3538-0160
http://rashin.net/