ギャラリーASK?(P)の久木田茜展「つくえのした」が興味深い

 東京京橋のギャラリーASK?(P)の久木田茜展が興味深い(3月2日まで)。久木田は1987年生まれで愛知県育ち、2010年に名古屋芸術大学美術学部陶芸コースを卒業し、2010年に多摩美術大学美術学部陶コース研究生となり、2011年に同大学大学院美術研究科工芸専攻陶領域に入学して現在2年生。
 ギャラリーへ入って、初め木の家具を加工して汚したものかと思って見ていた。そこへ作家が帰ってきて話を聞くことができた。これらの作品は驚いたことに木と陶を合体させたものだった。2つのテーブルが組み合わさった作品は、下になっているのが陶で上が木製だという。壁に取り付けられた机の表面のような作品も、右下の部分が木製の机の一部で、それ以外は陶で作っている。久木田の作っているものが木と陶の合成作品であることは、壁に取り付けられた机の脚を集めたような作品で気が付くべきだった。それは右側の2本が本物の木製の脚で、それ以外は陶なのだった。どのように作られているかを知ったら、とても興味深い作品に評価が変わった。ユニークな立体作家だ。
 別室に陶と木で作られたこれも机の作品が置かれている。その側の壁面にドローイングが展示されていた。まさにこの立体を描いているが、ドローイングも良かった。





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久木田茜展「つくえのした」
2013年2月25日(月)−3月2日(土)
11:30−19:00(最終日は17:00まで)
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ASK?(P)
東京都中央区京橋3-6-5 木邑ビルB1F
電話03-5524-0771
http://www.kb-net.com/ask
ギャラリーは現代美術で著名な南天子画廊のビルの地下にある。