ギャラリー現の伊藤純代展「Another girl」




 ギャラリー現の伊藤純代展「Another girl」がおもしろい。見たとおりの変な立体作品だ。発泡ウレタンという素材で作っているとかで、触ると柔らかい。伊藤純代は1982年長野県生まれ、2009年に武蔵野美術大学大学院修士課程彫刻コースを修了している。昨年東京のswich pointで初個展、ついで同じ年にギャラリー現で個展をした。今回が3回目になる。
 それにしても不思議な造形だ。皆双子というか、よく似た2体だ。タイトルのgirlが単数なのは意味があるのだろうか。2体に見えるが実は1体だとか。
 フレアースカートの作品のスカートの中を覗きこんだ。スカートの材質の薄さが気になったからだ。いやあ、こんなことしちゃいけないんだけど、材質が気になってというと、パンツを履いているから大丈夫ですと答えて、スカートも生地に発泡ウレタンを染み込ませてあるんです、だから材質は全部同じですと教えてくれた。
 本当に変な立体作品だ。銀座で一番ハードな画廊であるギャラリー現にお似合いの作品だ。伊藤純代の大成を信じて疑わない。(同じ長野県出身ということは考慮の外にある)。


伊藤純代展
2010年9月27日(月)〜10月2日(土)
11:30〜19:00(最終日〜17:00)


ギャラリー現
東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル 3F
電話03-3561-6869
http://www.jpartmuseum.com/g_gen/