資生堂ギャラリーの「チェコ写真の現在展」

 東京銀座の資生堂ギャラリーで「チェコ写真の現在展」が開かれている(8月8日まで)。同展のちらしから、

 近年、日本でもブックデザインや絵本、アニメーション映画をはじめとするチェコ芸術文化の人気が高まりつつあるなか、本展では、その独特な表現と作品水準の高さで世界的に注目を集めるチェコ写真の現在を紹介する、日本初の展覧会となります。モノクローム写真を主流として独自の発展を続けてきたチェコ写真を、現在最も注目を集める10名の写真家の作品約50点を通してご紹介します。

 どれも面白かったが、双子の少女を撮っているテレザ・ヴルチュコヴァーが興味深かった。下の写真がそれだが、解説によると、

寓意的な場所を背景に双子を写した非日常的イメージの作品「Two」シリーズを制作している。同シリーズでは、本物の双子と、CGによって複製された少女たちのポートレートが入り交じっており、現実と虚構が交錯した、不安を喚起しつつも鑑賞者を強くひきつける作品となっている。

 4点の写真のうち、どれが本物でどれがCGかギャラリーのスタッフに聞いたが、写真家は教えてくれなかったので誰も知らないという答えだった。なるほど、分からないということはとても気になり、魅力を増すことがよく分かった。


チェコ写真の現在展」
2010年6月19日(土)−8月8日(日)、月曜休み(7月19日も)
11:00ー19:00(日・祝11:00ー18:00)

資生堂ギャラリー
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
電話03-3572-3901
http://www.shiseido.co.jp/gallery