ギャラリイKの奇妙な佐々木諒展「ねぎぼうず」

 東京京橋のギャラリイKで佐々木諒展「ねぎぼうず」が開かれている(7月10日まで)。佐々木は1983年、長野県飯田市生まれ。今年多摩美術大学大学院彫刻専攻を修了した。彫刻を専攻したのにこの初個展は平面である。

 作品は指で描いた顔の大きな絵が1点、それに本物のネギが40本近く画廊の空間に張り巡らされている。ネギのインスタレーションだ。やはり彫刻を学んでいたので、空間にこだわっているのだろうか。それにしてもなぜネギなんだろう。
 佐々木はまた1時間ごとにパフォーマンスを行っている。ネギを手にして画廊の空間を歩き回り、壁に設置されたネギや空間に張られたネギに触れている。やがて台の上に座り、真面目な顔をしてネギをいじって音などを出している。
 一体このパフォーマンスは何なんだろう。私にはさっぱり分からなかった。しかし平面の作品は面白かった。さて、月曜と火曜に行ったのだが、ネギは徐々に傷んでいた。最終日には画廊中に傷んだネギの臭いがたちこめているのだろうか。



佐々木諒展「ねぎぼうず」
2010年7月5日(月)ー7月10日(土)
11:00ー19:00(最終日ー17:00)


ギャラリイK
東京都中央区京橋3-9-7 京橋ポイントビル4階
電話03-3563-4578
http://homepage3.nifty.com/galleryk