山本弘展のDMハガキをデザインして印刷所へ入稿してきた、作品「箱」の絵の下に書いた文章は次のとおり。
山本弘(1930ー1981)、28年前無名のまま亡くなるが、1994年針生一郎氏が絶賛して劇的な東京デビューを飾る。その後も瀬木慎一氏、ワシオトシヒコ氏の高い評価を受け、芸術新潮、月刊美術、日経アート等々に紹介される。飯田市美術博物館に50余点が収蔵されている。
最初、下の作品「黒い丘」でハガキを作ろうと絵画専門の写真スタジオで撮影してもらったら、ベテランカメラマンがこの絵は売れないよと言う。それで親しくしてもらっているギャラリーツープラスの加藤さんの意見を求めたが同じアドバイスだった。帰宅して聞いた娘の意見も変わらなかった。それで改めて撮影し直してハガキにしたのが上記の「箱」の絵なのだ。