昨日、私の昨年9月5日のエントリーにkoopopさんがコメントをくれて、宮下誠さんがこの5月に亡くなったと書かれている。知らなかった。ネットで検索するとLINDEN日記とMr.Mのブログに宮下誠さんは5月22日か23日に京都のホテルで心不全で亡くなったと書かれていた。
宮下誠さんに直接会ったことはないが、著書を通じてその仕事を尊敬していた。1961年生まれ、まだ48歳の若すぎる死だ。私が読んだのはいずれも光文社新書で、「20世紀絵画」「20世紀音楽」「ゲルニカ」「カラヤンがクラシックを殺した」の4冊だったが、「20世紀絵画」と「20世紀音楽」は特にすばらしかった。4回ほどこのブログでも紹介している。
・驚くべき旧東独の画家ネオ・ラオホの作品(2008年9月5日)
・宮下誠の「20世紀音楽ーークラシックの運命」はお買い得!(2008年3月15日)
・宮下誠「ゲルニカ」を読む(2008年2月6日)
・驚くべき旧東ドイツの美術(2007年4月9日)
現代美術と現代音楽にこんなに深い理解を持っていた学者はいないだろう。本当に惜しい人を亡くしたと思う。まだ中陰の時だ。冥福を祈ろう。

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