NADiffの移転オープンとChim ↑ Pomの個展

 NADiffというのはこの冬まで表参道で営業していた本屋/CD屋というか、アート関係を扱っているお店だった。元々は西武デパートの一部門アールヴィヴァンがデパートの方針で閉店したためスタッフが独立してNADiffを開業したものだった。小さなスペースだが美術関係の図書、前衛的なCDの品揃えが特徴だった。リトグラフや面白い小物なんかも扱っている。
 それがこのたび恵比寿へ移り、7月7日から4階建てのビルで営業を開始した。まあ以前から恵比寿の東京都写真美術館ミュージアムグッズを扱うお店として出店していたので、そんなに唐突でもないのだろう。そう言えば東京都現代美術館東京オペラシティアートギャラリーミュージアムショップもNADiffだ。
 NADiffのアドレス http://www.nadiff.com/home.html
 今回そのオープンに合わせて異色のアートユニットChim ↑ Pomの個展「日本のアートは10年おくれている」も開催されている(27日まで)。Chim ↑ Pomといえば高円寺の無人島プロダクションでの「オーマイゴッド」展が面白かった(id:mmpolo:20070806)。この時は富士山麓青木ヶ原樹海から誰かが首を括った樹木と紐を回収してきて展示したりとか、顰蹙(ひんしゅく)ものの展示だったが、今回はNADiffの地下に水を張り空ペットボトルや板きれ、発泡スチロールなどを浮かべている。環境問題を提示しているのだ。ユニットを構成するメンバーは男5人に女がエリイという子1人。なかなか面白そうな連中だ。