岡本太郎記念館のChim↑Pom展「PAVILION CHIMPOM」を見る


 表参道の岡本太郎記念館で開かれているChim↑Pom展「PAVILION CHIMPOM」を見てきた(7月28日まで)。岡本太郎記念館に行ったのは初めてだった。華道の小原会館の先にあった。ここは岡本太郎の住居兼アトリエだったところで、太郎の死後記念館として公開されている。

 1階に居間やアトリエがあり、居間には岡本太郎の人形が置かれている。アトリエには岡本太郎の立体やデッサンが並べられており、キャンバスが棚に数多く収納されている。



 アトリエにお化けを描いたような絵が置かれていた。係りに尋ねるとこれはChim↑Pomの作品だという。以前渋谷駅に設置されている岡本太郎の「未来の神話」の右下に勝手に設置して問題になった絵がこれらしい。

 そのChim↑Pomの絵を立体作品にした「きのこ雲」が庭に展示されている。いくつも置かれている岡本太郎の立体作品に混じっていて、スタッフに教えてもらうまでどれがChim↑Pomの作品か分からなかったくらい馴染んでいた。

 2階にはChim↑Pomの映像作品が上映されている。数多くのカラスを呼んでいるビデオ作品だ。その奥の通路を進むと岡本太郎の書「殺すな」が展示されている。岡本太郎の書は自己主張が強すぎるように感じられて、私はあまり評価できない。

 一番奥の部屋は薄暗くなっていた。部屋の正面に壁龕(へきがん=ニッチ)が作られており、その中に岡本太郎の骨がオブジェのように入れられていた。聞けば岡本敏子が分骨して保管していたものだという。

 この岡本太郎記念館にはカフェも併設されており、雨の日の土曜日だというのに若者たちでにぎわっていた。岡本太郎の人気のほどが伺えた。


岡本太郎の書(2006年12月21日)

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PAVILION CHIMPOM
2013年3月30日(土)−7月28日(日)
10:00−18:00(入館は17:30まで)火曜日休館
入場料600円
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岡本太郎記念館
東京都港区南青山6-1-19
電話03-3406-0801
http://www.taro-okamoto.or.jp