東京の昔の風俗

吉行淳之介の「闇のなかの祝祭」を読んでいたら、夏女子社員の黒い脇毛が見えたと書かれていて、そのことに特別驚いていない。すると、1960年代に日本では、普通脇毛を処理しなかったのだろう。


1970年代はヒッピー文化の影響が強く、当時20代のカミさんも彼女の友達たちも皆ノーブラだった。会社の同僚の女子社員の中には超ミニスカートにパンストでパンティを履いていない娘がいた。彼女曰く「パンストの下に何も履かないの常識でしょ。」


1968年に渋谷の街で、歩きながらリンゴを食べている若い外国人の娘を見てショックを受けた。映画では見ていたと思うが、歩きながらものを食べているのを初めて見た。外人の娘でリンゴだったからおしゃれだとは思ったが。やはりこの当時歩きながらものを食べる日本人はいなかったのだ。
それが21世紀になって、歩きながら大きな皿に盛ったカレーライスを食べている女子高生を目撃した。
大学の先生が、講義中飲み物を飲んでいる学生は普通です、さすがにカレーを食べている学生には注意しましたがと教えてくれた。