東京京橋のギャラリーなつかで須貝芽生銅版画展が開かれている(7月19日まで)。須貝は2000年山形県生まれ、2023年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻を卒業している。2022年にカフェギャラリーで初個展、今回が2回目の個展となる。
須貝は具象的な図を抽象的な造形の中に描き込んでいる。しかし、何より面白かったのは数十のピースから構成された作品だ。小さな版画作品をコラージュしたのかと思ったら、大きな銅板を数十のピースに切断し、それぞれを彫って、それを1枚の版に戻して1回の刷りとして完成している。このような制作方法を試みたのは須貝以前にはいなかったのではないか。大変興味深い試みだと思う。
まだまだ新しい試みがやり残されていたのか。須貝は山形県の新潟県に近い自然豊かな土地の出身だと言っていた。だから自然を取り入れた作品を作っているらしい。
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須貝芽生銅版画展「~わたしの中に生きるもの~」
2023年7月10日(月)-7月19日(水)
11:00-18:30(土曜日・最終日17:00まで)祝日・日曜休廊
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ギャラリーなつか
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F
電話03-6265-1889