「ポーラ ミュージアム アネックス展 2022  vol.2」を見る

 東京銀座のポーラ ミュージアム アネックスで「ポーラ ミュージアム アネックス展 2022  vol.2」が開かれている(4月17日まで)。このvol.2の参加者は菅野創・北條知子・寺嶋孝佳の3人。菅野はおもちゃのロボットのような動き回るオブジェを出品し、寺嶋はワッペンのようなオブジェとミニマルな平面作品を展示している。

f:id:mmpolo:20220409104421j:plain

菅野創

f:id:mmpolo:20220409104849j:plain

寺嶋孝佳

f:id:mmpolo:20220409104918j:plain

寺嶋孝佳

 面白かったのが北條知子の作品で、オノ・ヨーコに対する毀誉褒貶の雑誌や新聞記事の見出しを集めてコラージュ作品としている。なるほど、オノ・ヨーコに対してマスコミが面白可笑しくおちょくっていたことが分かる。

 

【以下、北條知子】

f:id:mmpolo:20220409105047j:plain

f:id:mmpolo:20220409105113j:plain

f:id:mmpolo:20220409105134j:plain

f:id:mmpolo:20220409105158j:plain

 

 北條の作品で不思議なものが展示してあった。キャプションが「A4サイズの16Pからの11の欠片」とあり、素材がエポキシレジン、薄葉紙、紙箱となっている。エポキシレジンとはネットによると、「“主剤”と“硬化剤”2つの液を混ぜ、化学反応で固まる樹脂」とあり、熱に弱く、「40~50℃くらいのところに置いていると薄い板みたいなエポキシレジンだとフニャとなる」とある。アクセサリーの制作に向いているらしい。

 北條の作品は、一見気化して小さく縮んでいくナフタリンを思わせる。ただ、キャプションにはそれ以上の説明はなく、会場で配られる印刷物にもとくにそれ以上の解説はなかった。会場のスタッフも作家からの説明はなかったので分からないという。

 分からないながらも、何だろうという疑問と興味が掻き立てられた。

f:id:mmpolo:20220409105226j:plain

f:id:mmpolo:20220409105248j:plain

f:id:mmpolo:20220409105309j:plain

f:id:mmpolo:20220409105327j:plain

 

     ・

「ポーラ ミュージアム アネックス展 2022  vol.2」

2022年3月18日(金)―4月17日(日)

11:00-19:00(会期中無休)

     ・

ポーラ ミュージアム アネックス

東京都中央区銀座1-7-7 POLA銀座ビル3階

電話050-5541-8600(ハローダイヤル)

https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/index.html