東京銀座のガルリSOLで松尾玲央奈展が開かれている(9月9日まで)。松尾は1984年、福岡県生まれ。2007年に女子美術大学芸術学部立体アート学科を卒業し、2012年に同大学大学院美術研究科美術専攻後期博士課程を修了している。博士論文は「抽象性と感情移入が出逢う瞬(とき)」とある。初個展は2007年ガルリSOLで行い、以来今回が11回目。そのほか女子美アートミュージアムや銀座gallery女子美など個展を多数開いている。
以下、小品
松尾はいつも機械のような金属の立体を作ってきた。それが昨年から少し変わってきて、今回はアルミを使った傘状の立体を作っている。写真が上手く撮れていないが、壁面に設置された台座に傘状の立体が取り付けられている。傘状と書いたが、アルミ板がファスナーで合わさっている。ファスナーは一見機能がありそうだが、現実的な機能はなく、造形的に採用されているのではないか。
傘状の大きな作品が4点展示され、そのほか従来の作品に近い機械的な小品が何点か壁に設置されている。やはり手慣れていて完成度が高い。
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松尾玲央奈展
2020年8月31日(月)―9月5日(土)
11:00-19:00(最終日17:00まで)
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ガルリSOL
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル6F
電話03-6228-6050
http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/