東京日本橋小舟町のガルリH(アッシュ)で古井彩夏展「作為の優位性」が開かれている(3月19日まで)。古井は1988年東京都生まれ、2011年に女子美術大学立体アート学科を卒業し、2013年に女子美術大学大学院立体芸術研究領域を修了している。個展は2009年の北とぴあでの初個展のあと、ギャラリーなつかでは2012年、2013年、2014年、2019年に行い、沖縄県立芸術大学で2019年まで非常勤講師をしていた関係から、2015年と2018年に沖縄でも個展を開いている。私は2012年の女子美ギャラリーの二人展からギャラリーなつかの個展も4回見て来て注目してきた。ここアッシュでは昨年9月の個展に続いて2回目となる。
古井は鉄を素材としてきたが、今回はステンレスを使っている。細いステンレス板を切り取り、切断面を高熱で焼くと紐状の板が少しゆがむ。それを溶接していって柔らかい印象の美しい立体を作っている。前回の鉄を素材とした作品とまた違った印象だ。
一体に女子美立体アート出身者には優れた作家が多いという印象だ。名伯楽がいるのだろう。
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古井彩夏展「作為の優位性」
2022年3月6日(日)―3月19日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)月曜休廊
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ガルリH(アッシュ)
電話03-3527-2545
※東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅A1・B6出口から徒歩5分