東京京橋のギャラリーなつかで瀧田亜子展が開かれている(4月17日まで)。瀧田は1972年東京都生まれ。2年間ほど中国へ留学し書を学んできた。毎年ほぼ2回の個展を繰り返してきて、旺盛な制作意欲を示している。
今回大きな作品は左右5メートルもある。今まで同一パターンの繰り返しのような(ただしハンドメイドの)ミニマルっぽい作品を制作してきたが、今回は変化を見せている。どこか中西夏之を思わせたり、野見山暁治を遠くに連想させたりするのは、瀧田にとって大きな変化だ。
今までの瀧田を同一パターンの繰り返しのような作風と書いたが、そのように言葉で表現すると、アンフォルメルの用語で「冷たい抽象」のように思われるが、それがフリーハンドで描かれ、その描き方に注目すると「熱い抽象」のようにも思える。言ってみればステレオタイプではないのだ。
また、4月15日からは大田区洗足池のギャラリー古今で、さとう陽子との二人展も予定されている(4月25日まで、木~日のみ開廊)。東急池上線の洗足池駅から徒歩1分だ。
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瀧田亜子展
2021年4月12日(月)―4月17日(土)
11:00-18:30(土曜日17:00まで)
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ギャラリーなつか
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチューンビル1F
電話03-6265-1889