東京表参道のラット・ホール・ギャラリーで荒木経惟展「KATA-ME」が開かれている(12月16日まで)。最新の荒木経惟新刊写真集『片目』の発行に合わせて開催されている。その写真集について、ギャラリーのHPから、
ラットホールギャラリーで開催の展覧会に合わせた写真集です。右目の視力を失った5年前から現在に至るまでに荒木が撮影した50点を掲載しています。
35 mmモノクロフィルムにすべて縦位置で撮影された本展の写真には、女性のヌードやしおれた花、奇妙な人形や玩具のほか、街路や車窓の風景、自宅バルコニーから撮影された空や外景など、荒木のこれまでの作品においても主要なモチーフとなっていた、彼自身の日常を取り囲む私的な対象物が数多く含まれています。
荒木の身体や心理の現状を示唆するにとどまらず、喪失や死と切り離すことのできない生というものへの、ときに独特なユーモアと機知を織り交ぜた鋭い現実認識、そして生を捉えることへの強い意思表明を表した写真集となっています。
画廊の壁面には写真で見るようにキャビネくらいの白黒写真が850点ほども並んでいる。ちょっと数が多すぎて1点1点ゆっくり見て歩くという訳にはいかない。ヌードとか風景とかテーマごとに展示されている訳でもないので、端から興味深い写真を探して見ていくことになる。
中央の壁面の真ん中あたりに荒木の書「片目」が展示されている。
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荒木経惟写真展「KATA-ME」
2018年9月29日(土)−12月16日(日)
12:00−20:00(月曜日休廊)
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ラットホールギャラリー
東京都港区南青山5-5-3 B1F
電話03-6419-3581
http://www.ratholegallery.com/index.htm
※ 東京メトロ「表参道」駅A5出口から徒歩3分。コムデギャルソンの手前の道を右折し、最初の角を左折すると、右手に地下のラットホールギャラリーへ降りる階段がある。