みゆき画廊の大沢昌助展がすばらしい

 東京銀座のみゆき画廊で大沢昌助展が開かれている(11月30日まで)。DM葉書にみゆき画廊主の牛尾京美のあいさつが書かれている。

生誕110年に際し ご家族のご厚意により展覧会が出来る事を大変嬉しく思います。
1980年代の作品を中心に展示いたしますので、是非ご覧頂きたくご案内申し上げます。

 大沢昌助は1903年に生まれている。1997年に93歳という高齢で亡くなった。没後16年になる。最後まで絵を描いていたという。緑色の作品が絶筆だという。なるほど、サインが入っていない。葉書には1980年代の作品を中心にとあるが、1990年代の作品も並んでいる。
 大沢の作品はどれもすばらしく、とても良い展示になっている。何と言っても大沢は多様でさまざまな展開を示し、有名になった画家たちに見られる自己模倣がない。そのことは何よりも大沢の優れた創造性を表している。これらの作品は若々しく、高齢の画家の手になるものとは信じがたいほどだ。
 大沢は東京美術学校東京芸大)に入学したが、1級上に猪熊弦一郎、山口長男、荻須高徳、岡田謙三、牛島憲之、小磯良平がいたという。すごいメンバーであり、大沢はこれらの大家と肩を並べる存在だ。
 みゆき画廊ではこの大沢昌助展に2週間の会期をあてている。銀座のギャラリーに大沢の優れた大作が並べられる機会はなかなかないだろう。ぜひ多くの方にみてほしい。






(絶筆)
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大沢昌助展
2013年11月18日(月)−11月30日(土)
11:00−19:00(最終日17:30まで、日曜休廊)
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みゆき画廊
東京都中央区銀座6-4-4 銀座第二東芝ビル2階
電話03-3571-1771
http://www.miyuki-gallery.com
東京メトロ銀座駅C2出口より徒歩2分