東京オペラシティアートギャラリーの所蔵品展

 新宿初台にある東京オペラシティアートギャラリーの所蔵品展がすばらしい。現在「幻想の回廊」と題した所蔵品展が行われている(10月3日まで)。その前は「ジオメトリック・イメージズ」と題して幾何学的な抽象を展示した所蔵品展だった。所蔵品展でありながらテーマを持った企画展であり、それがすべて所蔵品で行えるというのがすごいと思う。
 常設展で現代美術を並べているのは竹橋の東京国立近代美術館であり、木場の東京都現代美術館でもある。どちらも常設が大変充実している。しかしながら、バリバリの現代美術=同時代美術に限るなら、それら2館より東京オペラシティアートギャラリーの所蔵品展の方がはるかに充実しているだろう。去年銀座の画廊で展示されていた作品が、もうこちらに展示されているのだから。
 今回の「幻想の回廊」にも河原朝生、野又穫、落田洋子、山本麻友香、相笠昌義、加藤清美、元田久治、ニルス=ウドなど60点近くが並べられている。そしてこれらがたった200円の入場料で見られるのだ。


東京オペラシティアートギャラリー
東京都新宿区西新宿3-20-2
電話03-5353-0756
http://www.operacity.jp/ag/