銀座松坂屋の版画即売会

 銀座松坂屋の別館4階美術画廊で「期末特別版画即売会」が開かれている(8月31日まで)。
 出品されている主な作家とその作品の値段。

千住博ウォーターフォール」(リトグラフ)700,000円(150枚)
東山魁夷木版画)63,000円(250枚)
杉山寧(リトグラフ)300,000円(235枚)
横山大観「不二」(リトグラフ)105,000円(300枚)
草間弥生シルクスクリーン)315,000円(50枚)
村上隆「Kiki with Moss」(オフセット)280,000円(300枚)
村上隆「ダルマ」(オフセット)210,000円(300枚)
アンディ・ウォーホル「マリリン」(シルクスクリーン)105,000円
キース・へリング(ポスター)21,000円

 末尾に付した(○枚)とはエディション=限定枚数の数。千住博リトグラフ150枚とは150枚刷っているということ。杉山寧や横山大観リトグラフは正確には職人が制作したエスタンプ。村上隆はオフセットとなっているからこれは印刷そのもので、単にポスターにサインが入っているだけだ。言うなれば28万円というのはサインの値段だと思えばいいだろう。
 ここに紹介したエディションがどんなに数多いものかと言うと、誠実な野見山暁治さんのリトグラフのエディションが十数枚と20枚未満なことと比較すればよく分かる。
 もっとも上には上がいて、ヒロ・ヤマガタやその仲間たちは、エディションが数百枚なんて普通で、さらにその一部の色を変えてまた別のエディションとして数百枚刷ったらしい。それを1点数十万円で売っていたのだ。