バーネット・ニューマン展が開かれる、見なければ!

 9月4日から千葉県の川村記念美術館でバーネット・ニューマン展が開かれる(12月12日まで)。私はバーネット・ニューマンは第1回目のNICAFで1点見たにすぎない。これはぜひ出かけていかなければならない。なぜか?
 戦後世界を席巻した美術運動にアメリカの抽象表現主義がある。主な作家として、ジャクソン・ポロックマーク・ロスコ、モーリス・ルイス、そしてこのニューマンなどがあげられる。日本ではポロック、ロスコが有名だが、アメリカでは圧倒的にニューマンが評価されていると聞いた。ところが私は先述のようにニューマンを1点しか見ていない。今回の個展は見逃すことができないのだ。同展のちらしから、


バーネット・ニューマン(1905−1970)は、20世紀の最も重要な画家のひとりです。一色に塗られた画面に「ジップ」と呼ばれる垂直線を配し、力強い色面の構成による独自のスタイルを確立しました。単純で明快、ごく限られた要素で構成された作品は冷厳さに満ち、人間味を一切排した印象がありますが、その奥には深い感情が溢れています。ときに畏怖の念を感じさせ、ときに優しさの感情で包み込む彼の作品は、究極的には芸術とは何かという根源的な問いを差し出します。本展は開館20周年を記念し、当館が所蔵する晩年の大作《アンナの光》を中心に、絵画・彫刻・版画など約30点を紹介するニューマンの国内における初個展です。果てしない自問自答を繰り返しながら、絵画の意味を伝えようとした芸術家の、その真摯な探求の軌跡を辿ります。

 ちらしの上半分の赤い平面が、ニューマンの《アンナの光》の部分である。全体も赤一色の巨大な色面であるらしい。
 なお、川村記念美術館はホームページのアドレス「dic.co.jp」から推察できるように、DIC=大日本インキの一事業部門。場所も大日本インキの研究所に隣接している。


川村記念美術館
千葉県佐倉市板戸631
電話0120-498-130
http://kawamura-museum.dic.co.jp

2010年9月4日(土)ー12月12日(日)
休館日:月曜日(祝日と重なった場合は翌日火曜日休館)
9:30−17:00(入館は16:30まで)