中澤まゆみ「おひとりさまの『法律』」を勧める

 上野千鶴子「おひとりさまの老後」(法研)の姉妹書として同じ出版社から中澤まゆみ「おひとりさまの『法律』」(法研)が出版された。著者の中澤は高校の時の同級生で、先日一緒に飲んだときに読んでよと言われた。普段この手の本を手に取ることは少なかったが付き合いだと思って買って読んだ。面白かった。
 仮に夫婦揃っていても一緒に亡くなるのでない限り「おひとりさま」になる。また親をおくるに当たっても実に役に立つことが書かれている。

第1章 葬儀と相続の人間ドラマ
第2章 離婚したいと思ったら
第3章 お金は大事、だまされない
第4章 おひとりさまが病気になったら
第5章 おひとりさまの終わり方

 初版3万部という編集者の強気もよく分かる。これは売れると思う。面白くて役に立つのだ。著者の中澤まゆみとは高校の同級生だったと書いた。卒業して25年目の同窓会で再会してたまに飲んだりした。その時、彼女から「悪いけど、あなたのこと何も憶えてないのよ、同級生だったことも記憶にないわ」と言われた。ちょっとショックだったけれど納得もした。高校の時は控えめに目立たないように生きていた。親しい2,3人の友人の他は心を開かなかった。受験勉強もしないでひたすら本を読んでいた。傍目には暗い青春に見えたかもしれない。何だか脱線してしまった。
 中澤は「ユリー日系二世NYハーレムに生きる」(文藝春秋)という著書もある。
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