不忍画廊、日本橋へ移転

 現代美術で老舗の不忍画廊が東京駅前から日本橋高島屋横のビルに移転した。東京駅八重洲口の真ん前の路面店だった不忍画廊が、入居していたビルが建て替えられるため新しい場所に移った。ここで45年間も営業していたという。
 移転先は日本橋高島屋の右隣、1階に喫茶「げるぼあ」のある第二中央ビルの4階だ。以前のギャラリーに比べて広さで2倍半ほどあり、壁面の長さでは数倍はありそうだ。窓からは道路を隔てて高島屋が見え、なかなか良い空間だ。かつて日本橋画廊があったのもこのビルの2階だったという。
 オープニング企画は「人物画 風景画 静物画展」と題している。DMはがきに「1960年開廊当時の作家から2012年新作まで、30作家50点程の出品となります」とある。池田満寿夫、大島哲以、門坂流、北川健次、呉亜沙、駒井哲郎、古茂田守介、長谷川利行、浜口陽三、山中現など、さすが老舗らしく錚々たる作家たちが名を連ねている。もともと不忍画廊は往年の大画廊羽黒洞の支店だったし、前代表の荒井一章さんは池田満寿夫とは名門長野高校の同級生だったのだ。

 10月6日(土)午後4時からはアーチスト・レセプションとチャリティ・オークションを予定しているという。
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「人物画 風景画 静物画展」
2012年9月21日(金)−10月27日(土)
11:00−18:30(日曜・祝日休廊)
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東京都中央区日本橋3-8-6 第二中央ビル4F
電話03-3271-3810(電話番号変更なし)
http://www.shinobazu.com