棚田康司の彫刻作品に対する偏見が消せない

mmpolo2007-09-18




 棚田康司が評価されている。不思議な形の木彫作家だ。だがこの作家、彫刻家を素直に評価できない。10年ほど前の初個展が、今はもうない神田のギャラリー美遊であった。その木彫は舟越桂と戸谷成雄の折衷だった。チェーンソーを使って舟越桂を作っていた。
 以来、どんな棚田の作品を見ても初個展の印象を忘れることができなくて、偏見なしに見ることができない。
 それは酷だと思う。作家は成長するのだ。若いときの過ち?をいつまでも咎めるべきではない。現今の達成が大事なのではないか。その通りだ。しかし、いつも美遊を思い出してしまうのを如何ともしがたいのだ。