東京上野桜木の櫻木画廊で中津川浩章展「表現の森にたたずむ」が開かれている(11月26日まで)。中津川は1958年静岡県生まれ。和光大学で学び、個展をギャラリイK、パーソナルギャラリー地中海などで数回ずつ開き、その他、ギャラリーJin、ギャラリー日鉱、マキイマサルファインアーツ、Stepsギャラリー、櫻木画廊、ギャラリーナユタ等々で開いている。
中津川はほとんど1色を使って指で描いている。抽象的作風だが、よく見れば舟や飛行機、樹木や車輪など、何か具象的なイメージが描かれている。描きなぐったような線の中から豊かなイメージが現れてくる。その線がまた美しいと言っていいだろう。
今回右側の壁面に展示されている大きな作品は樹木だろうか。樹木だとしたら地上部より地下の根っこが大きく描かれている。地上部の枝には蛇が絡まっているかのようだ。これはイヴを誘惑しようとしているのだろうか。聖書では蛇が人に知恵を付けたとなっているが。その知恵が現在の世界を作っている。なまじ知恵など身に付けなかった方が良かったのではないか。
中津川浩章は毎回水準の高い展開を見せてくれている。
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中津川浩章展「表現の森にたたずむ」
2032年11月15日(水)―11月26日(日)
11:00-18:30(最終日17:30まで)月・火曜休廊
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櫻木画廊
東京都台東区上野桜木2-15-1
電話03-3823-3018
https://www.facebook.com/SakuragiFineArts/
JR日暮里駅南口から谷中の墓地を通って徒歩10分
SCAI THE BATHHOUSEの前の交番横の路地を入って50mほどの左側