東京銀座のOギャラリーUP・sで日高理恵銅版画展「emotion」が開かれている（８月13日まで）。日高は1982年に京都市立芸術大学工芸科陶磁器コースを卒業し、2017年から大阪、京都、滋賀などのギャラリーで個展を開いてきた。東京では初個展となる。
黒い犬が胡坐をかいている作品が面白い。犬がこんな座り方をすることがあるのか日高に訊くと、似ている座り方はしたが、このような座り方をしたことはないとのこと。モデルになった犬は13歳で亡くなったと言われ、しばらく犬談義や猫談義をした。
別の作品で犬の足下に様々な人形や靴やバッグなどが転がっているのは、大きな犬を刷ったあと、小品の版を並べて刷っているとのこと。技法的にはこれが面白かった。
それにしても日高の作品の魅力は何と言っても犬の表情だろう。とぼけた顔で魅力的な表情をしている。日高に愛されていたのだろう。それを的確に表現している。
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日高理恵銅版画展「emotion」
2023年８月７日（月）―８月13日（日）
12：00－20：00（日曜日は11：00－15：00）
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OギャラリーUP・s
東京都中央区銀座1-4-9 第一田村ビル3F
電話03-3567-7772
http://www4.big.or.jp/~ogallery/
